12月の夏

 

福岡遠征も無い。神宮公演も無い。皆でビールも無い。ぽっかりと空いた今年の夏。この先ずっと、私が思い出す2020年の夏は暑い8月ではなく寒い12月だろう。

 

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12/4、高校生の夏を描いた『夏、至るころ』が公開されました。

原案・監督は2020年のヒロインこと池田エライザさん。

本作は、以前より「映画を撮りたい」と公言していたエライザさんと「地域」「食」「高校生」をテーマにした映画制作プロジェクト『ぼくらのレシピ図鑑』が出会い、実現した作品です。

池田エライザさんは原案・監督としてシナハン、脚本作り、技術スタッフ集め、機材や予算の管理、演出、編集等々もう本当にすごいところまで携わっています。すごいです。

 

舞台は福岡県田川市。子供の頃からずっと一緒に和太鼓の練習をしてきた翔と泰我だが、夏祭りを目前に泰我が受験勉強に専念するために太鼓をやめると言い出す。ずっと一緒だと思っていた親友の言葉に、翔は考える。「自分は何がしたいのか」「幸せって一体なんなのか」答えに迷う翔と答えを持っているかに見える泰我。そんな二人の前に夢を諦めて都会から戻ってきた不思議なギター少女・都が現れる。都との出会い、周囲の大人たちの優しい眼差し、和太鼓の熱。自分の人生と初めて向き合い、それぞれの一歩を選び取る高校三年生の夏の物語。

 

というのが『夏、至るころ』のざっくりとしたあらすじなのだけれど、これが物語の全てであるとも言えると思います。この先にこの作品が提示する答えは無いから。翔ちゃんも、たぶん、最終的に明確な答えは見つけません。

この作品がくれるのは、答えではなく考える時間。夢を見るのが難しい時代に、必ずしも夢を持てと言うのではない。答えに導くでも、これが答えだと示すでもない。考えて、自分なりの答えを見つけられたのならそれで良いし、答えが出なくても良い。ただ、考えるきっかけをくれる。曖昧であることも肯定してくれる。生きる選択肢を増やしてくれる。そういうプレゼントみたいな映画でした。

 

そのプレゼントは今現在同じような葛藤の中に居る高校生にとってだけではなく、少し大人になった私にもちゃんと優しく届きました。

仕事終わりにビールを飲みながら、なんて大人ぶりながら観た彼らの夏は愛おしくて眩しくて、思い返す自分の夏は少しほろ苦くて。

あの頃の私は現実から目を背けて答えを探そうともしなかった。何も考えず、ただ皆が進む方へなんとなく歩いてた。「あの頃」なんて書いたけど、今だってそう変わりはない。明確な将来像は無い。答えも無い。

でもそれでいいんだ、だって私もまだ物語の途中だから。曖昧でも、幸せの欠片をたくさん持っている今の人生はたぶん嫌いじゃない。答えを出すのは別の意味であの頃より難しくてまだまだ先になりそうだけど、これからも時々自分の人生を振り返って、別バージョンの人生を想像して少し後悔したりして、それでもなんとなく幸せだと思いながら生きていきたい。と思います。

 

大きな出来事も明確な答えも無いこのなんでもなさが、池田監督が各インタビュー等で必ずくれる「この映画の余韻を5分でも10分でも、自分のことを大切にする時間にしてほしい」というあたたかい言葉が、自分について考えることを「自分のことを大切にする」って言う素敵な池田監督のお人柄が、私は直球ど真ん中ストライクで大好きでした。

それと(要約ですが)エライザさんがたびたび発信してくれて最近の私の教訓みたいになっている「自分で考えること。自分の選択をすること。そこで出たものが自分自身であること」が物語の全体に散りばめられていて、彼女の考え方を改めて好きだと思ったり。

こういう風に好きに触れることが私の幸せの一つだなあ、と気付けることもまた幸せ。

 

あとは、和洋混在の食卓や若いお母さん設定がリアルよりもリアルな家族の色を表現していることとか。投げかけに明確な返答も相槌も無く成立する男の子同士の会話って不思議だよな、とか。象徴としての青い鳥、人を結びつけるきっかけの鳥(ミドリちゃん)、葛藤する少年と雛鳥、鳥の使い方が本当にすごい!とか。

そこらへんは演出的な知識も語彙力も無いので上手く言えないけど全然なんでもなくないというかめちゃめちゃにすごいので、ぜひとも観て実感していただきたい(雑)

ちなみに私はじいちゃんと春ちゃん(ばあちゃん)の二本煙突のシーンで毎回少し泣きます。

 

主演の倉くんの言葉を借りると「本当に誰も不幸にならない。老若男女、誰が見ても温かい気持ちになれる」そんな映画。

青春真っ只中の高校生にはそっと手を差し伸べてくれる。かつて高校生だった大人には懐かしさと愛おしさとほんの少しの切なさをくれる。大人すぎる大人にだってきっと。そんな映画。

私は池田エライザさんが好きだから、それをゼロにして観ることは出来ないから、好きな人の作品を好きだと思いたい気持ちが無いとは言い切れないけれど。きっと、良い時間を過ごせると思います。今年あまり感じることの出来なかった夏を恋しく思いながら、蝉の声や太鼓の音を感じる冬も心地良いものですよ。

どうかこのあたたかさが、熱さが、一人でも多くの人に届きますように。

 

最後になりますが、池田エライザ監督!池田組の皆様!田川市の皆様!改めて公開おめでとうございます!2020年にも良い夏を有難うございました!

 

映画『夏、至るころ』|池田エライザ監督作品|福岡県田川市

 

 

 

 

#秋元康カルタ を肴に酒が飲みたい

 

まきさんがとても魅力的な遊びを作ってくださってから早3ヶ月弱。

乗り遅れた感半端ないですがやりたいのでやります。

 

本題の前に感想を。楽しい!しかし難しい!絞るのが大変だった音もあれば候補すら出てこない音もあり。そして更に難しくさせたのは、「ただ好きな歌詞」を選ぶのでは無いことに途中で気がついてしまったこと。これは秋元康カルタなんだ…。ということで、百人一首宜しく「千年後に残したい日本の詩(うた)」なんて大層な副題で、好き!参った!秋元康、あなた人生何回目?と思わずにはいられなかった歌詞たちを選びました。

 

それでは行ってみよーーー。

 

愛とは返事を求めない声さ 一方的に贈るもの

(君のことが好きだから/AKB48)

 

今でも君が一番だ 卒業アルバムの右の端

(Seventeen/AKB48)

 

失うものに気づいた時 いても立ってもいられなかった

(大声ダイヤモンド/AKB48)

 

永遠の別れなら泣いてもいいけど 溢れそうな涙に歯をくいしばる

(つづく/西野七瀬)

 

思い出すよ今も 恋と気づいた夏を

(右肩/前田敦子)

 

過去がどんな眩しくても 未来はもっと眩しいかもしれない

(帰り道は遠回りしたくなる/乃木坂46)

 

教室に陽が射して 夢の気温が上がった

(ポニーテールとシュシュ/AKB48)

 

暗くて見えない道星を探すように 胸の奥の夢を手がかりにしてた

(悲しみの忘れ方/乃木坂46)

 

決心のきっかけは時間切れじゃなくて 考えたその上で未来を信じること

(きっかけ/乃木坂46)

 

心の太陽を独占中

(遠距離ポスター/AKB48)

 

「サヨナラだけが人生なんだ」って いつか誰かが言ってたけど それだけじゃ知り合った意味がないね

(約束よ/AKB48)

 

重力 引力 惹かれて 1から10まで君次第

(インフルエンサー/乃木坂46)

 

すぐに燃え尽きる恋より ずっと愛しい君でいて

(10年桜/AKB48)

 

世界中の人が誰かのことを思い浮かべ 遠くのしあわせ願うシンクロニシティ

(シンクロニシティ/乃木坂46)

 

空色のワンピースは誕生日にあげたもの 最後の日に選んだのは君の決心だね

(抱きしめちゃいけない/AKB48)

 

確かなものなど何も欲しくはないよ 無邪気な君と来年も海に来られたら…

(Everyday、カチューシャ/AKB48)

 

小さなシーソーが右に傾いたまま 降りてしまった人を思い続けてる

(ジャングルジム/山本彩)

 

次のピアスあけるように 先の光かすかに射すよ

(次のピアス/Not yet)

 

出遅れた愛しさは 君に追いつけるかな

(走れ!Bicycle/乃木坂46)

 

遠ざかるバスは誰も知らない 僕だけの憧れ

(ロマンスのスタート/乃木坂46)

 

夏の制服 太陽と競うように 汗を拭うその顔が輝いてた

(前のめり/SKE48)

 

苦いだけのあのコーヒー ちっとも美味しくなかったけど 僕らが未来を語り合う時 ちょっと大人の味がした

(Tender days/乃木坂46)

 

濡れたサンダルは乾くけど 口に出した言葉は消えない

(地球が丸いなら/乃木坂46)

 

ねえ 夏の強い陽射しに街が乱反射しているよ

(太陽ノック/乃木坂46)

 

覗いてみよう 指望遠鏡

(指望遠鏡/乃木坂46)

 

話したい誰かがいるってしあわせだ

(今、話したい誰かがいる/乃木坂46)

 

ひと夏の長さより思い出だけ多過ぎて 君のことを忘れようとしても切り替えられない

(ひと夏の長さより…/乃木坂46)

 

ブレザー脱いだ生徒が多くなって来た校庭で 真っ白なシャツが眩しい オセロは白の勝ち

(トキトキメキメキ/乃木坂46)

 

ペチャンコ潰れてダメな僕も僕なんだ

(風船は生きている/乃木坂46)

 

僕が見ているもの それが真実でも幻でも構わない 今確かに僕の目に映るなら

(逃げ水/乃木坂46)

 

まだ眠る可能性 無限大だ

(羽根の記憶/乃木坂46)

 

未来はいつだって新たなときめきと出会いの場

(君の名は希望/乃木坂46)

 

胸の奥しまいこんだときめきを思い出した あの教室が眩しい

(あの教室/乃木坂46)

 

目を閉じて顔が浮かぶ 大事な人 君だ

(47の素敵な街へ/AKB48)

 

もしも正直だったら痛みも何もないまま 僕はもっとズルい人になってた

(あの日 僕は咄嗟に嘘をついた/乃木坂46)

 

やさしさとは何なんだろう?君に駆け寄る速さか それとも落ちた涙を一緒に拾うことか

(やさしさとは/乃木坂46)

 

指のまめと鉄の匂いが 初恋を教えようとしてくれてたのかな

(逆上がり/AKB48)

 

夜よ 僕を詩人にするな 綺麗事では終わりたくない

(暗闇/STU48)

 

楽そうな道選んだって人生で見れば近道じゃないんだ

(乃木坂の詩/乃木坂46)

 

両手伸ばして 腰を伸ばして 縮んだ自分元に戻そう

(洗濯物たち/AKB48)

 

ルイボスティーを飲みながら なぜ一人微笑むの?

(裸足でSummer/乃木坂46)

 

檸檬って漢字書ける人と絶対仲良くなれないし…」

(その女/乃木坂46)

 

ロマンティックいか焼き「なんか腹へって食べたくなった」

(ロマンティックいか焼き/乃木坂46)

 

 

以上です。

一曲一回ルールが厳しかった…泣く泣く切り捨てた素晴らしい歌詞についてもいつかどこかで触れられたらいいなと。選ばなかった歌詞たちに「ごめんね…」って言っちゃうくらい、自分で思っていたよりずっと、秋元康の歌詞が好きでした。

 

最後に。

「これは歌詞か?」と思ったメンバーの素敵な言葉を置いて終わりにしますね。

ももちゃん『大好きなら片想いでもいいかなって思ったりするよね』

よだちゃん『会うたびに好きが積もる存在』

2018年

2018年、大切な一年の備忘録。


1月

1/6 大阪全握 「あけましておめでとう」「ありがとう」(2年連続)

1/8 幕張全握 ななせちゃんの優しさを感じた日でした。

1/27 三人姉妹


4月

4/22 生駒ちゃん卒コンライブビューイング


5月

5/6 幕張全握 誕生日当日、大好きな人からの驚いた顔と「おめでとう」のとびきりの笑顔。嬉しかったなあ。

5/10 「わたしのこと」お渡し会

5/19 GirlsAward 何があってもきっとこの人を好きで居続けるんだろうと思った日。


7月

7/6 神宮day1 

7/7 秩父宮day2 大切な「2日目の夜」

7/8 秩父宮day3

7/15 半神

7/16 半神

7/21 全ツ福岡


8月

8/4 全ツ大阪

8/5 全ツ大阪

8/18 スペイベ(ゲーム会)

8/26 全ツ名古屋


9月

9/1 全ツ仙台

9/9 幕張全握 優しかった。握手会で私史上一番大きな声を出した日。

9/20 西野七瀬ちゃん卒業発表


10月

10/6 七色いんこ

10/7 「あの頃、君を追いかけた」舞台挨拶


12月

12/4 若月佑美ちゃん卒業セレモニー

12/23 大阪全握 会えて、出逢えてよかった。



2018年、とにかく楽しくて幸せな一年でした。すっっっっっごく楽しかった!嫌なことといえば仕事に行きたくないなとかそんなもんで、まあそれも私にとっては小さくはない日常ではあるけど、思い返すと幸せなことしか無いんです。本当に。幸せの理由は間違いなく西野七瀬ちゃん。ななせちゃんにとって乃木坂最後の夏になるなんてもちろん知らなかった。そんな夏に大好きなななせちゃんの大好きな姿をたくさん見られたこと、素晴らしい偶然でした。私の記憶に西野七瀬ちゃんの笑顔がこびりついて離れない。以前よりはぐっと減ったけど言葉を交わせた大切な時間も。西野七瀬ちゃんと同じ時間を過ごしたこと、一生大事に、誇りに思って生きていくんだろうな。


そして、大好きな人を通して出会えた大好きな人たち。私かな?って思ったあなた、あなたです。そう、あなた。誰かと過ごすこと、大切な人が居ることが幸せなんだって教えてくれてありがとうございます。一緒に笑ってくれてありがとうございます。私のことを好きだって言ってくれてありがとうございます(アイドルみたい(笑))大袈裟ではなく、この場所が私の大部分を占めています。結ばれた縁をこれからも大切にしていきたい。この出会いは一生の宝物です。


私の人生に彩りと幸せをくれた大好きな人たち、乃木坂ちゃん、西野七瀬ちゃん、今日まで本当にありがとう。これからもよろしくね。


平成最後なんて銘打たなくても忘れないよ、忘れられないよ。2018年のこと。


大好きな人のお話

大好きな人が乃木坂46からの卒業を発表しました。
それはそれは清々しい文章で。

あのイベントが終わったら、夏が終わったら、って先延ばしにしてたななせちゃんへのお手紙。こんな形になってしまったけどちゃんと書こうと思って、その前に自分の気持ちに向き合うつもりでぽつぽつと独り言を。


私が西野七瀬ちゃんを好きになったのは2014年のド年末…なんて話は卒業間近にしよう。振り返るのはまだ早い。

でもやっぱりちょっとだけ。私が最初にななせちゃんに惹かれた理由は、共感できる部分が多かったから、だと思う。人見知りで、泣き虫で、目立つことが嫌いで、頑固で。そういうエピソードを聞くたびに「あ、わかるなあ」「自分とちょっと似てるな」なんて思ってた。
それなのにななせちゃんは負けず嫌いで、自分を持っていて、苦手な事からも逃げない。なんだそれ、そんなの私一個も持ってないぞって。似ていると思っていた人の全然似ていない面を見せつけられるたびに共感が憧れになっていって、「西野さんの魅力は何ですか?」って聞かれたら「めっちゃ!もうめっちゃあるけど!やっぱり強さかなあ」って答える今があるって話なんですけど。

でね、卒業発表のブログを見てもななせちゃんの強さを感じるなあって。「秋だぁ〜」なんて気の抜けるような書き出し、乃木坂での活動を清々しく振り返り、自分の選んだ道にわくわくした表情をのぞかせる。一貫してななせちゃんのあのにっかり笑顔が浮かぶような言葉たち。何度も言ってる「清々しさ」そして「大胆さ」こそが私の大好きなななせちゃんの強さだなあって。

だからあのブログの言葉たちがすごく好きで嬉しかったんです。それに「語りきれないほどの大切な思い出がいっぱい、いっぱい、あります。」とか「めちゃくちゃ楽しかった!!」なんて嬉しくて嬉しくてたまらないでしょ?あと「芸能界にいるよ」ってさらっと伝えてくれたこと。感謝の一言に尽きるよね。ななせちゃんの優しさのおかげで私意外と前向きでいられてる気がしてます。

でもね、やっぱり卒業はめちゃめちゃさみしいんです。ふと、さみしさでどうしようもなくなる。パフォーマンス見られなくなっちゃうんだ。モバメで頑張ろうと思ったり、くすっと笑わせてもらうことも無くなるの?メンバーの隣でふにゃふにゃ笑うななせちゃんをずっと見たい。会って話がしたいなあ。って、失うものの大きさを考えると絶望もする。それと同時に、ななせちゃんがとても前向きでとても穏やかだから、こっちが後向きになっちゃだめなんじゃないかなと思う時もある。気持ちが全っ然安定しないの。

なんてことを卒業発表後ずーっと考えてたんですけど、まあでもそれでもいいのかな。嬉しいのもさみしいのも泣きたいのもにこにこしちゃうのも全部本当の気持ちだから、卒業まで全部の感情を味わって思いっきり喜んでさみしがってやろうと思う。こんなに大好きなんだ、一つの感情で片付けられてたまるか!

ななせちゃんの乃木坂46での日々とその先の未来が幸せなものでありますように。一緒に楽しもうね。

ななせちゃんありがとう!あいしてるよ!

以上でした。